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再びのインドー2 アジャンター石窟

3月28日
今日は8時30分出発。車の中でアシッシュさんはオーランガバドの地名の由来を話してくれた。ダージマハールを作ったシャージャハーンをアグラ城に幽閉したアウランジーブ帝がこの地を支配した時、アウランジーブの町という意意味で付けた名前だそうだ。前の旅行とつながった感じで懐かしい。
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車を一日借り切ってアジャンター石窟を見学する。
アジャンター石窟まで3時間余りの道のりなので、途中でちょっと休憩。
アシッシュさんが注文してくれた水牛のミルクは熱々で砂糖であまい味がついていておいしかった。青い実は熟していないマンゴーの実。
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アシッシュさんと安全運転の運転手さん。二人ともとても親切で優秀で安心旅行だ。
後ろにある白い車が私たちの車。
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道路を歩く羊の群れ。こちらでは、牛じゃなくて羊をよく見かける。
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やっとアジャンダーに到着。花盛りだ。車を駐車場に止めて、お土産物街を抜けて行くとバス乗り場がある。
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バスに乗って5分くらいで遺跡の入り口に着いた。
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ガジュマルの大木、4種類の木が一本の木になっている。それから少し階段を上ると遺跡が見えてくる。ゆっくりゆっくり。
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アジャンダー石窟の全貌が見えてきて感激。大きく湾曲しているワゴラ川の渓谷の崖に沿って掘られている。
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すぐに地元のガイドさんが来て、彼の説明をアシッシュさんが通訳してくれる。本人も石窟について一通りの知識があるが、精確に案内するために地元のガイドさんを頼んでくれたのだ。特に壁画についての説明が詳しく暗い石窟の天井や壁をライトで照らして見せてくれた。壁画を守るためにフラッシュは厳しく禁止されているので写真にはちゃんと写っていなかったのは残念。

第1窟はAD500年ごろの石窟で、中には仏陀の前世の話の壁画がぎっしり、王がお城を出ていく場面から始まる。懐中電灯の光に浮かび上がる壁画は繊細で美しい。一番奥には転法輪印の仏陀の坐像、像の足元には2頭のシカ。ここはヴィハーラ窟といって僧院なので僧侶が住む部屋も掘られている。そこは3畳くらい?とても狭い。
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そしてハイライトは蓮華を持つ菩薩像。これが見たかったの。教科書に載っていたあの絵は思ったより大きかったし、いきなり第一番目に見られたので大満足だった。薄暗い光の中でも美しかった。
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天井画も美しい。ユーモラスな動物 怪物?植物など。
第2窟(AD600年)もヴィハーラ窟。作りは第1窟と同じように奥には仏陀の像、窟内は壁も天井も壁画でぎっしりだが、とにかく真っ暗なので、案内の方の懐中電灯だけが頼りだ。手持ちの100円ライトをつけてみたが、光が頼りない。写真はあきらめてみることに専念したが、説明を聞きながらずっと上を見ていて首が痛くなった。
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しばらく同じ作りのヴィハーラ窟が続くが洞窟と洞窟をつなぐ通路は階段の上り下りがあって結構きつい。
第9窟(BC100年)10窟(BC200年)はチャイティヤ窟。チャイティヤ窟は初期のもので、仏陀を象徴する法輪や仏足石、ストーパなどが祭ってある洞窟。入り口は馬蹄型のアーチがすごく綺麗だが大きすぎで通路から写真に撮れなかった。あとで、絵ハガキか写真集を買おう。

第10窟、最大の洞窟で、イギリスの軍人が虎狩りをしていて見つけたといわれている。確かに隣の9窟の2倍近い高さがあるので木が茂っていても建造物らしく見えたのだろう。床の石のくぼみは壁画のための絵具を入れるところだそうだ。こういうものも面白い。
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第12窟はヴィハーラ窟。小さな部屋にベッドが向かい合わせに彫ってある。アシッシュさんが「寝てもいいですよ」というので、夫はお坊さんの気持ちになって?しばし休憩。
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ちょうど中間地点まで来た。左が来た道、右がこれから行く道。
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第16窟(AD5世紀)の入口に像の彫刻がある。前足を折っているのは歓迎のポーズだそうだ。
階段を上ると広間の奥に仏陀、壁や天井に壁画。しかし、だんだん見るのに疲れてきた。ここでかわいいお嬢さんたちのグループに一緒に写真を撮りましょうとのお誘いがあった。インドの人には「平たい顔族」が珍しいらしい。この後も、何度も写真のお誘いがあった。私たちもいい記念になった。
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第19窟(AD600年)チャイティア窟は彫刻が素晴らしい。入り口から菩薩や仏陀、天女や力士の彫刻がぎっしり。ガイドさんははっきり力士と発音して私たちを見てにっこりした。内部の彫刻も素晴らしい。天井には本当の木造建築のようにアーチ型の梁が彫刻されている。洞窟の内部とはとても思えない。象徴的な意味を持つストーパの彫刻も初期のものと比べると複雑になっていて、前面に仏陀の彫刻がなされているのは大乗の考え方が入っているからだ。
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現地ガイドさんの説明はここまで。三分の二は制覇したが、夫はかなり疲れたようで、「ここで待っている、元気が出たらゆっくり行くから先に行って」という。しかし、アシッシュさんは「ゆっくり休みながら行けば大丈夫、一緒に行きましょう」という。かなり休んでから、再び歩き出したが、夫は少し目が回っていたそうだ。

ヴィハーラ窟が続くので彫刻を流し見しながらゆっくり歩いた。新しい時代のもので未完成のものも多い。
第24窟は内部が大雑把に彫られていてどうやって作ったかがわかる。わかるが、設計力、技術力、チームワークのすごさは想像を超える。
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とうとう最終第26窟(AD650年)にたどり着いた。リスも出迎えてくれた。
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内部は第19窟と似ているが、アーチや柱の上の彫刻はより精巧。左側の柱の後ろにある大きな涅槃仏をはじめとして、石窟の内部にはは仏像がぎっしり彫ってある。
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帰りは途中から橋を渡って近道をした。レストランにたどり着いて美味しいカレーの昼ご飯を食べた。
下の図は電子看板を映したものだが、左下の赤いバスがバス停。赤い線が歩いた道だ。
個人旅行でゆっくり行けたから走破できたね。アシッシュさんありがとう。
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また、オーランガバドまで3時間以上の車の旅、運転手さんお疲れ様でした。
夜はホテルのレストランで、昨日の夕食の挽回とばかり、アシッシュさんはビールや鶏肉カレーなどを注文してくれたので助かった。

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