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インドの結婚式5 [旅行]

11月29日
今日は最終日でデリーの街を少し見物する。昨日ガイドさんに、まだ行ったことがないロータステンプル、イスラム寺院とスーパーマーケットでの買い物を提案したら、時間が余ると言われたので、インド映画鑑賞を付け加えておいた。本当に見る時間があるのならラッキーだ。
ホテルの食堂で朝食をとっていると黒い顔色できちんとスーツを着た礼儀正しい紳士に英語で話しかけられた。
お国は?とかインドに来た理由など、お決まりの会話だ。私は顔色からてっきり相手がインドに人だと思っていた。しかし、話してみると彼はエチオピアからトヨタの講習会に来ているという。また、彼の仕事は「ジュなんとか」で東京の○○の展示会にも行くというが○○は車ではなさそうなので、聞き直した。実は「ジュエラー」つまり宝石販売人だった。エチオピアの特産のオパールをインドや日本に持って行って売るそうだ。インドではジャイプールでルビーを買い付けるのだとか。
それなら、トヨタの講習って何だろうと思って聞くと「kaizen」の講習だという。ふーん、トヨタの改善は「改善活動により、作業者の知恵を生産設備に織り込むことで、同じ設備を使う他社に差をつける」というものだ。宝石販売にどのように関係するのだろうと思った。兎に角「kaizen」は国際語なんだ。


ガイドさんが来る前にアシッシュさんが、結婚式の引き出物といったお菓子を持って挨拶に来た。3日間不自由がなかったかと聞くので、皆さんがかわるがわるきて話しかけてくれたし珍しいことが多くて面白かったよと答えた。彼らは明日から一週間シンガポールに新婚旅行にいくという。朝の紳士の話をすると「まず、外国人に注意するように。何の仕事かわからないですよ。あとインドでは勝手にトヨタとかスズキと付ける会社があるのでそれも本当のトヨタがやっている講習じゃない可能性もあります。」と言われてしまった。
お互いに、またインドに来てください、日本に来るときは連絡してくださいなどと言って別れた。ホテルの清算は彼がやってくれた。

ガイドさんがタクシーをチャーターして迎えに来たので、スーツケースを積んで出かけた。まず、最初にロータステンプルへ、道はとても混んでいる。月曜日なので中に入れないということで、撮影ポイントで写真だけとった。きれいだが、入れないのはつまらない。
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次にオールドデリーに向かい前にオートリキシャで行ったラールキラーを外から眺める。ここも今日は入れない。道がオートリキシャや人でものすごく混んでいて、車で通るのは悪いような感じ。その中を抜けてジャマ―マスジッド(イスラム寺院)に着いたが、お祈りの時間ということで異教徒は入れないという。込み具合と時間を見計らって案内してほしかった。
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これでもう3時間半以上かかっているので、映画鑑賞なんてとんでもない。では、スーパーマーケットへ行こうということになったが、連れていかれたのはカーンマーケットという高級品の多い旅行者用のマーケットだった。空港のマーケットの方がいいと思った。今日はお腹がいっぱいなのでスイーツだけでいいと告げてファストフードショップのようなところで甘いニンジンのガジャルハルワを食べた。人参だけど確かにスイーツだ。

6時ごろ空港に送ってもらって、ガイドさんとお別れした。運転手さんにチップをあげてくださいと言うのはインドのガイドさんのお決まりだ。必ず運転料にプラスして払うものらしい。ちょっと変な感じがするが。

空港の象の親子の像にまた会えた。チェックインをすませ、空港のインディアンマーケットで最後のお土産を買ってインドルピーを使い切った。
免税店には中国人の旅行者が多かった。よくニュースなどで流れるように、騒々しかった。昔は、ニイハオといわれて、まあいいかとにっこりしていたが、これだけうるさいと、ニイハオと言われた時、関係ないのよ言いたくて、つい無視してしまった。
お客によってそれぞれの言語を使い分けて対応している店員さんがいたので、聞いてみると「英語・日本語・中国語・韓国語・フランス語・ドイツ語etcといっていた」すごい!
夜中の1時過ぎに搭乗した。初め寝ようと思ったが、見てなかった映画を見始めた。
今回も面白い旅行だった。インド大好き。

インドの結婚式4 [旅行]

11月29日
夜明けが日本より遅い。7時近くにならないと明るくならない。朝食はバナナとザクロと部屋にあった紅茶で済ませた。何度も地下鉄の駅までの道順を確認し、iPadのグーグルマップを写真に撮って接続が切れて見えなくなった時に備えた。地下鉄はきれいで快適、女性専用車両もあるというので、安心して乗れると思った。2時くらいまでに帰ってくれば、シャワーをして着物に着かえても余裕がある。ロディーガーデンまで、1時間ちょっとかかるから、9時過ぎに出れば食事をしてゆうゆう帰って来られるはずだ。ということで9時30分 ごろホテルを出た。一人での外出ということで、緊張していたらしくこんな写真になった。
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道順は順調だった。グーグルマップはありがたい。日曜日の学校通りなので人通りは少ないが、マンションが立ち並ぶ地区でもあるのでゆったりとした気分で歩けた。やがて地下鉄といっても地上2階駅が見えてきた。ここがDwarkaSector9。切符をどこで買おうかと迷っていると、いかにも怪しげな人に声をかけられた。それを振り払って、すぐに駅の改札口に向かい駅員さんに切符売り場を訪ねた。窓口で100ルピーのメトロカードを手に入れ再び改札口へ、空港のような男女に分かれたセキュリティチェックのゲートを通り2階のホームへ上った。

地下鉄は空いていたし、乗っている人たちも上品な感じだった。二駅目でオレンジラインに乗り換えた。これは空港を経てデリーに行く電車だ。行先表示がわかりやすくて迷うことはなかったので楽勝だと思っていたが、電車の行先表示がエアロシティとありニューデリーと書いてないので迷っていたら、ビジネスウーマン風の女性が、「何か問題でも」と聞いてくれた。ニューデリーの字が見えないのだがというとエアロシティの先だ」と教えるとさっと本を読み始めた。かっこいい。
ニューデリーについてイエローラインの乗り場を探していると様子が違ってきた。明らかに今までの電車と雰囲気が違う人たちがものすごい人数で改札口の前に並んでいた。わたしもバッグを前に抱えて列に並んでいると、「マダムはこっち」と言われた。女性のセキュリティーの列はとても短く「ラッキー!」と思ったが、ホームにも人があふれていて、最初の電車には乗れなかった。でも、よく見ると電車の中ほどは空いている。詰め合わせていないだけだ。そこで、2つ目の電車には決心して肩を押し込むようにして無理やり乗った。でも、この混雑は一区間だけで私が下りたJOR BAGHは空いていて降りた人は私だけ?

駅前にオートリキシャがいて、私の前も女性が乗っていったので、私も乗ってみることにした。ロディーガーデンのGateNO1と本に書いてあった通りに言ってみたが、今日はこのゲートは空いていなかった。反対側のgateNo5に着けてもらった。お金を払おうとすると、マーケットにも行くだろうから、ここで待っているという。
まあ、それも便利かなと、20分くらいで戻ると言って公園の中を歩いた。16世紀の墓、小さいタージマハールのようなもの、インドのいたるところにあるのだろう。ここはデートスポットだということで、ちょっと建物の裏手に回るとカップルの邪魔をしてしまうので、歩道だけをぐるりと一周して回った。池も綺麗で都会の中のほっとする場所、日比谷公園や新宿御苑みたいなところだ。
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20分くらいでgateNo5に戻るとオートリキシャのおじさんはちゃんと待っていた。マーケットに行ってほしいというと、連れて行ってくれたところは高架下の(実は高速道路の下)お店。実は新しいマーケット通りに行きたかったのだが、めんどうくさくなって中に入ってみた。日本語を話す人がすぐ近づいて来て「何がほしい」という。「パシュミナ?宝石?紅茶?・・・」わたしが、インドはもう3度目なので前にたくさん買ってしまったというと少し勧誘がゆるくなった。
ストールを2枚買った後ジャイプールの型染の布を見ていた時のこと1枚700ルピー5枚で3000ルピーだという。10枚買うとどうなるというと、7000ルピーのところを6000ルピーという。それじゃディスカウントになってないじゃないのというと笑いながら5000ルピーでおまけ一枚にしてくれた。でも、高い買い物だったかも。チャイをごちそうになったし、まあいいか。

買い物が済んでオートリキシャに乗ると。「次はどこ行く?ロータステンプルか?」などという。「いや、いや、駅だよ」というと「ニューデリー駅か」としゃあしゃあという。「JOR BAGH 。 午後は約束があるからもう帰るよ」というとJOR BAGHに停めてくれた。一応3回分の料金として300ルピーを払った。効率よく動けたからまあいいか。

帰りの電車もすぐに来たし、ニューデリーでは込み合ったが朝ほどではなかった。空港行きのオレンジラインに行くと人も少なく雰囲気も落ち着いているのでほっとした。しかし、オレンジラインを降りようとしてカードを改札口にタッチしても出られない。多分料金不足なので、チャージしようと思って近くの駅員さんにいうと、カードをチェックしに行った。帰ってくると「このカードは壊れていない、これでタッチして出ろ」と何やら布でくるまれたものを渡してくれた。確かにそれでタッチすると、ゲートが開いて出られた。それで、OKだという。不思議な気分のまま、次の地下鉄の改札口にふれるとやはり通れない。切符入り場で100ルピーチャージしてもらった。あの布包はなんだったのだろう。朝と逆に地下鉄を乗り継いでDwarkaSector9におりるとほっとした。これが女性専用車両の表示。インドでは女性に優しいと思ったら、痴漢などの被害を防ぐためとか。
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駅を降りるとファストフードショップがあったので、入ってみた。皆さん、外のテーブルで食事をしていたので、ウェイターさんにここで食事をしたいというと、そばの建物で注文しろという。中に入るとお菓子だけなのでおかしいと思って出てきて、あの人たちのようなものが食べたいとウェイターさんにまた行っているというと、門番のおじさんが何か問題でもと近寄ってきた。何のことはない中でお金を払ってレシートを持って注文するシステムだった。
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大きく膨らんだナン(プーリというのだと後でわかった)の定食を頼んでだら、ウェイターさんが代わりにお金を払って注文してきてくれた。その後でチャイも飲みたかったのでまた、ウェイターさんに頼んだ。消費税分くらいが足りなかった。後は持っているお金を細かくするしかない。1000ルピーを見せると困った顔をしている。
今度は、隣の席のカップルの女性が来て「何か困ったことでも」と聞いてきた。「お金が少し足りない、細かいお金がない。だからチャイの注文はキャンセルしてもいい」というと、「あなたはチャイが飲みたいのか、飲みたくないのか」と聞く。もちろん「飲みたい」というと、ボーイさんに何やら話している。結局両替してくれるというので1000ルピーを渡すとちゃんと100ルピー10枚が戻ってきた。
そこで、不足分を払おうとすると、隣の女性は「必要ない。そのままでいい。」という。ボーイさんも何も言わない。じゃ、あの両替は何だったんだろうと思いながらもブーリ定食とチャイをいただいて、女性とボーイさんにあいさつして店をでた。インドではあまり細かいことは言わないのだろうか。外国人でめんどくさいと思ったのだろうか。一度誰かに聞いてみたい。


ホテルについてシャワーを浴び、着物に着かえた。きちんと掃除してくれたということがわかるのはイアリングをベッドの隙間に落としてあきらめていたらきちんと拾ってサイドテーブルに載せてくれていたことだ。間もなくアシッシュさんから電話があって、「今友だちが迎えに行った」という。「また、バイクじゃないでしょうね」と確認すると、「もちろんです」と笑っていた。

間もなく「着いた」と電話があったので階下に降りていった。いつもニコニコ挨拶していたフロントの人がこっちを見て飛び上がって、それから飛び出して来て玄関のドアを開けてくれたので、こちらもびっくりした。着物効果はすごい。確かに日本の小さい街のビジネスホテルから、サリーを来た女性が出てきたらびっくりするよね。
お迎えは、初日に空港に迎えに来てくれるはずだったガイドさん、招待状も彼が持っていたのでやっと招待状を受け取れた。とても立派な招待状だ。車の中には彼の仕事仲間の日本語ガイドさんが2名乗っていた。アシッシュさんから、今日は一緒に行動するように頼まれたそうだ。心強い。
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今度の会場はホテル、もう一組のパーティもあるということで、入口から電飾で昼のように明るくて飾られていた。中に入るとまだ人は少ない。舞台付きの部屋とガーデンパーティの会場がある。ここで何百人というお客に自由に食べて飲んでもらうのだ。
会場を案内してくれた一人のガイドさんが「あれはカモです」というので行ってみると、カモ肉らしいものはない。よく聞くと「窯です」だった。ここで料理をして提供する。
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面白かったのはインドの花瓶と生け花?思わず写真に撮った。

食べ物は色々とあるし飲み物コーナーもある。しかし、ガイドさんたちは外に買い物に行く相談をしている。「私にも飲み物はビールがいいか」などと聞いてくる。実はこのパーティ会場はベジタリアンの料理でアルコールも禁止なのだそうだ。アシシュさんたちの一族はベジタリアンでアルコール禁止なのでパーティ会場にもアルコールがない。多分肉も。夫が一緒だったら帰ってしまうだろう。でも、ガイドさんたちは慣れたもので会場の外でお酒を飲んでからまた戻ってくるのだという。わたしもお付き合いして会場から出て、車の中で皆とビールを飲んで、また会場に戻った。

家族や親戚の人たちもやってきた。みなさん、着物を喜んでくれた。しばらく、昨夜顔なじみになった家族親族の集まっていたテーブルにすわった。大学生の男の子が飲み物やおつまみを持ってきてくれた。他の親戚の人を紹介してくれたり、写真をとったりなんだか忙しかった。
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そのうちに、室内会場の片隅に備え付けられているきらきら電気が光るダンススペースに案内されて、皆さんが思い思いに踊るのを見た。せっかくだから少し踊りましょうというお姉さんに引っ張られてスペースに入った。もちろん踊れないのでお姉さんが引っ張るままに体を動かしていたら、これはダメだと思ったのだろう。間もなく解放された。
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そのあと突然日本語で若い女性から話しかけられた、彼女もガイドで、私の傍にいるようにアシッシュさんから言われたのだそうだ。彼女がまた会場を案内してくれて、先ほどのガイド仲間のテーブルで彼らのおすすめのおつまみを食べた。どれもおいしいが不思議な味がした。このあと、本当の料理が出ると言われたが、もうすでにお腹はいっぱいだった。まもなく、親戚の小学生の男の子が「アシッシュさんが来るよ」と教えに来てくれたので、カメラをもって入口の方へ行った。やはり、踊りを先頭に昨日とは違った服を着た二人がゆっくり入ってきた。ときどき止まっては写真を撮ったり周りの人が交代で踊る。今日もドローンが大確約をしていた。彼らが室内の舞台へあがって行くまでついて行って撮影していた。

舞台の上で二人だけの撮影会が終わると今度は親戚や一般の人が二人と一緒に写真をとり始めた。お祝いを渡して写真を撮っているみたいだった。私も並んでいると呼ばれて一緒に写真を撮った。

撮影会が終わると今度はダンススペースに移ってみんなでダンスだ。自分は踊れないと言っていたアシッシュさんも頑張って結構上手に踊っていた。花嫁は何故踊らないのと聞くと衣装が重くて自由が利かないのだとか。彼女は踊りが上手だそうなので見たかったなー。
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ダンスの様子もビデオで撮影している。こういう人がお祝いに来てましたという記録なのかアシッシュさんに呼ばれて花嫁と三人で手をつないで踊りのまねごとをした。最後までいてくださいねと言われていたので、親族たちが帰った後も残って見ていた。ダンスが終わった後で日本語ガイドさんがホテルまで送りますというので引き上げた。帰ったのは12時近かっただろうか。



インドの結婚式3 [旅行]

11月28日
暗いうちに目が覚めたが、隣のお姉さんがよく眠っているので、しばらくじっとしていた。少し明るくなってきて階下で子供たちが騒ぐ声がしたので、トイレに起きると同室の二人も目を覚ました。お姉さんが下の台所に降りていって朝食をもってきてくれた。紅茶とバタートーストとリンゴと甘いお菓子を皿にのせたものが一人分。他の人はあとで食べるから、食べろというので少しいただいた。
そのうちに下から子供たちが部屋に入ってきた。外国人と何か話をしたいらしい。学校事自分の住んでいるところの話などをしてくれた。子供の英語は聞き取りやすかった。iPadに日本語学校の卒業式で学生たちが踊ったインドのダンスの動画があったので、見せると上手だと喜んで観てくれた。そのうちに自分たちで踊りだした。携帯の音楽を鳴らして踊ってくれた。学校などで習ったのでなく、ビデオなどを見て自習したのだそうだ。音楽も踊りもインド的であるが古典でなく現代の若者のダンスという感じがした。iPadで写しては楽しそうに見ていた。このダンスは日本に帰ったらDVDに焼いて送ることになった。
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10時ごろアシッシュさんとお嫁さんがパーティ会場から車で戻ってきた。家の入口に絨毯をしいて、入り口には親戚の年配の女性たちが歌を歌いながら待つ。カーストの歌だとか言っていた。花嫁が戸口に入る前に花嫁の頭にお祝いの花びらや何かを撒いていた。

二人の手足にはぎっしりとヘナの模様が。きれいだから写真にとってくださいと言われた。
花嫁花婿は初めに神棚に向かってお祈りをする。花婿の手形が壁につけてあり、それに花嫁がふれるという儀式もあった。この家の人になりますという感じ。
そのあと、占いかゲームのようなものが始まった。お寺で腕に巻き付けてもらった糸をお互いに右手だけで解く。本当は右手だけしか使ってはいけないものらしいが、うまくいかないのでお母さんが両手をつかいなさいとアドバイスして無事に終了した。でも、この儀式は何ともかわいらしかった。
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次に花びらや草のようなものを浮かべた洗面器に年配の女性が指輪を投入れる。新郎新婦が同時に手をたらいに入れて指輪を拾い上げる。うまく拾った方が家庭内で主導権をとるとか。アシッシュさんが2回お嫁さんが1回拾ったが、実はどちらが強くなるのかな。
これで、お嫁さんを向かい入れる儀式は終わった。アシシュさんのお兄さんに私はホテルに送ってもらった。昼食はホテルで食べるように言われた。明日の夕方のパーティまで自由時間だ。一人で街歩きをしても安全かときくと大丈夫だということだった。
ホテルでシャワーを浴びようとしたら、部屋がまだ掃除中だった。また、昨日のボーイさんだった。昨日泊まって止まっていないのできれいなはずだが、彼はマニュアル通りにきちんと掃除していた。本当は早くシャワーを使いたかったんだけど終わるのを待っていた。
紅茶とトイレットペーパーがなくなったと告げると紅茶は4パックペーパーロールは二つ持って来てくれた。気になったのは紅茶のティーパックがむき出しであること、初めは洗って使ってみたが、だんだん面倒になってそのままお湯を入れた。
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シャワーの後、昼食もあまり食べたくないので、街歩きに出かけることにした。窓から街を見るとおいしそうな果物の屋台が見える。買い物をしたいが、夜遅く空港についたため、ルピーに変えるチャンスがなかった。物は試しとフロントで両替を頼むと、従業員さんの財布をかき集めて100ドル分両替してくれた。更に、果物を買いたいのだというと、100ルピー札に一部交換してくれた。親切だ。

早速果物屋に直行、ザクロ5個とバナナで150ルピーだった。ザクロはそれで売り切れだった。それから、町を歩いた。やはり、観光地と違って誰も寄ってこないので歩きやすい。ただ街並みが似ていてとくに目立つ建物もなかったので迷わないように、ホテルを中心に数ブロック行っては戻るという歩き方をした。
染物屋の前では道端に釜を出して染物をしていた。染料を入れたり定着剤を入れたりしているのだろうが、入れるたびに色が変わり、ピンクと緑のグラデュエーションの染め物が同じ釜でできるのが興味深かった。じっと見ていても売りつけられるということもなかった。立ち去るとき染物のおじさんにありがとうと頭を下げたら、おじさんもにっこり笑って挨拶を返してくれた。のどかな街だが、お土産になるようなものは売っていなかった。
夕食はホテルの食堂でカレーを食べ、デザートは部屋でザクロを二つ食べた。

テレビもコマーシャルとドラマしかないので、買ってきたインド歩きの本を精読して、明日の行動に備えた。お得意のグーグルマップでホテルの位置を検索した。

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ホテル名ではうまくヒットせず、住所を入れてそれらしき場所が見つかった。少し離れたところに地下鉄らしい駅が見つかったので、本と照らし合わせるとDwarkaSector9という駅らしい。次に、ホテルからその駅までの道筋を確認し、今日の歩いた距離と照らし合わせて、おおよその時間を計算した。20分くらい歩けば地下鉄の駅につくし、道は広い道の両側には大学のような建物や緑地歩くのに安全だと思った。
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それから、デリー市内のマーケットプレイスで地下鉄駅に近いものを探した。どれも、イエローラインの沿線にある。DwarkaSector9からのると、二駅目のDwarkaSector21でオレンジラインに乗り換え、ニューデリーでイエローラインに乗り換える、楽勝だと思った。その中で遺跡が見られるロディーガーデンに決めて、集中的に調べた。駅から市場へは5分ほどオートリキシャに乗るのでおよその金額を調べて頭に入れた。明日はお昼を外で食べてみようと思った。

インドの結婚式2 [旅行]

11月27日
朝は5時ごろ目が覚めた。真っ暗だったが現地時間に合わせようと起きてしまった。もう一度シャワーを確認したら、お風呂場の天井近くにボイラーがあった。あちこちボタンを押してみると、オレンジ色のランプがついた。しばらくしてからお湯を出すとお湯が出た。しかし、ここはインドだ。不思議なことにバスタブと洗面台でお湯を出すために回す方向が違っていた。また、日本の2倍ぐらいのバスタブにお湯をはるのは時間がかかるのでシャワーだけにした。
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朝食は8:00からだというので、行ってみたらまだ用意ができていなかったらしく、ルームサービスにしてくださいと言われたので、茹で野菜サンドと紅茶とゆで卵を注文した。

朝食後ホテルの周りを歩いてみた。普通の商店街だが、朝早くて人通りが少ないためか、町の人の視線を感じたので早々に戻ってきてしまった。テレビもコマーシャルとドラマしかないので、空港で買った本を読み始めた。デリーなら一人で歩けるのではないかという気がしてきた。
Wifiがつなげるかどうかフロントに聞きに云ったらパスワードを教えてくれた。さすがインドのビジネスホテルだ。もどってくると、部屋が掃除中だった。入っていいというので、掃除を見学した。ボーイさんはエアコンの送風をガンガン回しながら不思議な箒で掃いている。窓が開かないのでしょうがないといっていた。それから、大きな布を巻きつけたモップをもってきて床をふき、机の上などは塵払いのようなもので掃ってくれた。ベッドにクッションを配置するのに一寸工夫していてこのほうが見てきれいでしょう?という。掃除道具はちょっとという感じだが、工夫してきれいにしてくれている。お決まりのどこから来たのかという会話から始まり、ボーイさんは手を動かしながらいろいろ英語で話しかけて来た。彼はいろいろな仕事ができるように、英語を自分で勉強しているという。そういえばフロントの仕事もしていた。彼は置いておいた枕銭をとらずにわきへよけてあったので、ありがとうと言って渡した。

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昼食もホテルで、今度は食堂に入ることができた。ドーサとヨーグルトと紅茶。
アシッシュさんから電話があった。3時ごろ友達が迎えに行く。今日の予定はヒンズー寺院に行ったあと、お嫁さんの家の近くのパーティ会場で一晩中パーティがあるそうだ。式が終わったらホテルに帰るかと聞かれたが、一応皆さんと一緒に参加すると答えた。着物は無理なので一応パーティ用の服に着替えた。
3時ごろ、また、アシッシュさんから電話がかかってきた。友達の都合が悪いので自分が迎えに行くといいうことだった。パスポートはスーツケースに入れて鍵をかけておくようにといわれた。人が多いところに行くので、持ち歩く方が危ないという。セキュリティボックスもないので、スーツケースに入れて2重に鍵をかけた。そして、お土産を大きな袋に入れて持っていく用意をした。
やがて、アシッシュさんが到着したが、そこでとんでもない提案があった。実はバイクで来ているので後ろに乗ってくださいというのだ。バイクになんて乗ったことはないし、ヘルメットもなしであのインドの街の雑踏を走るなんてと躊躇したが仕方がない。幸い黒のスパッツをはいていたので、ロングスカートをたくし上げて後ろ座席にまたがりお土産の袋を前に抱え込んだ。「ゆっくり行くから大丈夫です。心配しないでください」というが、初めは気が気ではなかった。確かに安全運転で、曲がるときにも車体を倒さないので、すぐに景色を眺めるゆとりが出てきて結構面白かった。まもなくアシッシュさんのうちに到着した。

家には親戚の人たちがたくさん集まっていた。お母さんと妹さんは美容院に行っていていなかったが、前にドバイに住んでいて英語が上手なお姉さんが迎えてくれた。サイズが合えばこの服を着てみてくださいとすごくきらびやかなバンジャビスーツを出してきた、お母さんがこの日のためにオーダーしてくれたのだそうだ。好意はとてもありがたいのだが、ど派手な色とデザインに気後れした。でも、此処はインド、郷に入りては、郷に従えで、結果的には黒いドレスよりインドの皆さんは喜んでくれたのだと思う。やがて美容院から帰ってきたお母さんと、妹さんの着ているものを見てそう思った。
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家の玄関の一角におまじないをしてその上で新郎は結婚式の衣装に着替える。手足にターメリックを塗って、ヘナで模様を描く。着替えを手伝うのは新郎の義兄、最後に新郎はたくさんのお札(さつ)でできたネッックレスを首にかける。着替えが終わると親戚の女性たちが新郎の頭の上にスカーフを広げ花弁やお札や何かの縁起物を歌いながら投げ入れていた。赤い糸をスカーフの四隅に絡めて回していく。糸が縁を表し重要なものらしい。何か日本人としてわかる。
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そのあと、新郎は白馬にまたがって、親戚の人たちと一緒に寺院まで行く。行列の先頭は10名くらいの楽団で、家族や親戚の人たちは楽団の音楽に合わせて踊りながら、15分くらい歩いて行く。市場をぬけてヒンズー寺院に到着した。冬は結婚シーズンということで、何度もこのような行列が通るのだろう、町の皆さんは特に驚いていなかった。
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お寺では全部の神様の祭壇にお参りをして回った。シバやハヌマーンの像はお馴染だったが、太陽系のすべての惑星の石板を並べた祭壇は珍しいと思ったが、ヒンズー教では一般的なものだそうだ。この周りをまわってお祈りをするのだ。本堂の入り口にある狛犬のようなライオンがかわいかった。
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この後家族と親戚の人たちはバス2台に分乗して、デリーの北方のお嫁さんの実家に向かった。私は親族じゃないけれど、言葉がわからないということを考慮してくれて、アシッシュさん一家と同じワゴン車に同乗せてくれた。渋滞したハイウェイを3時間以上かけて走ったが、アシッシュさんは観光バスのようにいろいろ解説してくれたので飽きなかった。暗い夜空に花火やサーチライトがあちこちで見える。今は結婚式シーズンだそうで、そこでは結婚式が行われているそうだ。ハイウェイの両側にもあでやかな光に包まれた建物がたくさん見えたが、すべて結婚式場だそうだ。うーん、インドの人口はやはりどんどん増えるのだろう。
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やっとお嫁さんの実家の近くのパーティ会場についた。電飾の付いた馬車と、別の楽隊が待っていた。これらを用意するのにもすごくお金がかかるのだそうだ。また、楽隊とダンスを先頭に親族が踊りながら会場に向かった。
開場の入り口には花嫁の親族が出迎えていたが、ここでもダンス、ダンス、インドの女性(男性も?)のたしなみには上手に踊れることも大事らしい。その様子をドローンが飛び回って上から撮影しているのにはびっくりした。
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会場の真ん中には美しく飾られた舞台があって両側に階段がついている。また、たくさんのブッフェ形式の食べ物や飲み物が用意されていた。アシッシュさんのお姉さんがずっとそばにいてくれて食べ物や飲み物を勧めてくれた。どんな食べ物かよくわからないし、昼食のドーサが胃にもたれていて、あまり食べることはできなかったがチーズの串焼きが美味しかった。アイスクリームも食べたがお腹は大丈夫だった。

いよいよ、新郎新婦が登場してきた。まず、にぎやかな音楽の中、新郎が一つの階段から舞台に上がる。新婦の親戚の男たちがショールのトンネルを作り、その下を新婦が歩いて舞台に近づいていく。

新郎が舞台の反対側の階段を半分降りてきて手を差し伸べる。二人で手をつないで舞台に上がり、向かい合い見つめあうと会場の人々の拍手が巻き起こる。舞台はゆっくりと回り会場の人たち全員が仲のいい二人をよく見ることができるが、本人たちは大変だろうなと思う。
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なんだか人前結婚式みたいだが、昨日はお寺で宗教儀式があったそうなので、今日は両方の親戚の人たちへの紹介の意味合いが強いのだろう。さっきのドローンがここでも活躍していて会場の様子をくまなく撮影していた。

しばらくすると会場の一角の撮影スペースに二人は移動して、親戚や招待客たちとの撮影会が始まった。インドの人たちは写真好き、席に座っていても色々な人が一緒に写真を撮りましょうとなどと話しかけて来る。英語なんだけど申し訳ないんだけど聞き取りにくい。インドなまりと日本語なまりでお互い様だが。アシッシュさんのお姉さんが英語で通訳してくれた。そのうちに私も呼ばれて撮影舞台に上がって新郎新婦と一緒の写真をとった。

若い人たちはこの後一晩中この会場でダンスをしたりするらしいのだが、子供たちや年配の人は家に引き上げる。私もアシシュさんのお姉さんたちと一緒に帰ることになった。12時も回っていたので渋滞もなく2時ごろには家に到着した。
一人でホテルに帰るのは危ないということで、みんなと一緒に止まることになった。お姉さんと、寝る場所がないと入ってきた親類の男の子が一人、同じ部屋で寝た。家には親戚たちが20人以上泊まっていたのではないだろうか.

寝る前にお姉さんは私の掌にヘナで模様を描いてくれるという。お洒落とおまじないの意味を込めて花嫁花婿はもちろん、皆さん掌に緻密な模様を描いているのだ。入れ墨みたいなので、躊躇したが一週間くらいで撮れるというので左の掌だけということで描いてもらった。彼女はとても上手で何も見ずに15分くらいで描き上げた。これは、後でインドの方たちからきれいだと何度も言われた。
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トイレを交代で使ってからベッドに入った。インドの一般的なトイレは、様式で水洗なのだが日本人には使いにくい。今回は携帯用のウォシュレットを持っていたのがとても役に立った。

インドの結婚式1 [旅行]

インドのアシッシュさんの結婚式に出るために、成田空港からANAに乗った。夫に送ってもらったしスカイライナーに乗ったため空港で時間がたっぷりあったので、本屋をのぞくと地球の歩き方の女子旅応援版 「aruco インド」を買った。これがのちの大きな力を発揮する。
17時15分NH827 ほぼ時刻通りに出発した。
機内食を食べてからずっと映画を見ていた。3本見たらさすがに疲れて少し眠った。定刻より少し早くインデラガンジー空港に到着した。手続きが終わったのは1:00過ぎ。
前の時と同じ到着ロビーに迎えの人が来ているというので、キョロキョロしていると、すぐに「長田さんですね」と小柄な若者が声をかけてきた。大丈夫とは思ったが、私の名前が書いてあるかどうか紙を見せてというと見せながらアシッシュさんに電話してくれた。電話口のアシッシュさんは「予定していた人の都合が悪かったので別の友達に頼みました」というので一安心。お迎えの人は「髪形で直ぐ長田さんとわかりました」という。いったいどういう風に説明したのかな。
彼はジョシさんという人で「女子です」とおどけていた。ガイドさんなので日本語も上手。自分はバラモン階級で最高位ですという話をするのはさすがにお国柄、最高位だから自分のカーストを初めに云うのかな。市内観光で地下鉄に乗ろうと思っているといったら、日本人だから自分が一緒に行った方が安全、土日なら仕事がないので対応できるといって名刺をくれた。
ホテルはあまり大きくないビジネスホテルだが、部屋は清潔でバスタブまである。英語しか通じないが複雑な話がいるわけではないから問題はない。もう2時を回っているのでとにかくシャワーを浴びて寝ようかと思ったがお湯が出ない。仕方がないので寒くもないし水シャワーを浴びて寝た。

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