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シッキム・ダージリン紀行⑤ダージリンへ [旅行]

3月19日(日)
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昨日より少し雲が多かったが、それがバラ色に輝いてまた別の美しさだった。ずっと見ていたいくらいだったが、今日はダージリンに移動するので、朝食後8時ごろ車に乗り込んだ。
ホテルの近くにあるPemayangtse 僧院を見学していくことになった。入り口には仏教を象徴する法輪と鹿のシンボルマークがある。
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ペマヤンツェとは「崇高なハスの花」を意味し、古さと格式を誇るニンマ派の僧院だ。左の小さい建物には直径1mあまりある巨大なマニ車が置かれている。本殿はブッダ,グル・パドマ・サンババ,弥勒菩薩や明王のように見える極彩色の像が並び、壁にはやはり極彩色の密画がぎっしり描かれている。3階に納められている7段式の立体マンダラは、鮮やかな彩色が施され、非常に素晴らしいものだ
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。この大きな立体マンダラは、ここの僧が一本の大木から7年かけて造りだしたと説明された。曼荼羅の周りには密画がびっしりと書かれている。何枚かの密画は布がかけられている。布をあげて見せてくれたのは歓喜仏。性的な結合は、もっとも高いレベルの悟りの境地?という思想がチベット密教にはある。女神の姿がレベルアップするごとに人ではない恐ろしい形相に変化していく。空海の持ってきた密教の教え理趣経にそのような記述があるにはあるが、日本の仏教との相違点だと思う。
その寺を出てしばらく行くとバナナの露店があった。ガイドさんが買ってきてくれたので、みんなで分けて食べた。太くて短いバナナで甘みは薄いがおいしいバナナだった。
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道は先日ガントクから着てお茶を飲んだところを通り過ぎると右折して南下しNamchiをめざしていく。平らな所はなく、上りか下りの道しかも舗装がところどころはがれて穴が開いている。穴に近づくと運転手さんはスピードを緩め、できるだけショックを避けて運転してくれている。そのお陰で、誰も車酔いせず山道を踏破できたと思う。
Namchiでは、シッキムの守護聖人まずPadmasambhava のお寺に行った。お寺の参道を登って行くとお経がスピーカーから流れて来る。パドマサンババの真言オンマ・フン・ベンザ・グル・ペマ・シディ・フン」だそうだ。観光案内にも大きく載っているのでおもしろそうだと思ったが、この町の有力者の議員さんが2004年に作った新しい像だった。宗教施設としてはまだまだの感じだが、ダージリンからも見えるというその大きさは圧巻だった。
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ナンチではもう一つの山頂にある同じ議員さんが作ったシバ神の宗教施設というかテーマパークのような所へ行った。ここからもパドマサンババの像がよく見える。それに負けないくらい大きいシバ神の像、リンガを祭る社いろいろな様式の社、南インドの建築を再現したものはカラフルだ。ここは、子供連れも多く、どうしても、ディズニーランドを思わせる。ここで、昼食、カレービュフェのようなものと焼きそばを頼んだ。焼きそばはカレーを一休みしたいときにいい。
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更に山を越えてダージリンに向かった。高い山を下ったと思ったら橋を渡って又高い山を登る。急角度の登りとヘアピンターンを繰り返してあっという間に高度が変わっていく。下を回る道はないのかしらと文句を言いたくなった。
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シッキムとダージリンの境Melliで出境手続きをして、橋を渡った。行きの場所より西南方向だ。ダージリンに入ると気が付くと両側に茶畑が見えてきた。その中の一つに降りてお茶の新芽を見た。これがファーストフラッシュになる。
飽きるほど走って暗くなってから、ダージリンの街に入った。斜面に張り付いた4階建てぐらいの家が並んでいる道路が続く。舗装道路の脇に電車の線路がある。これがトイトレインだと言われた。本当に無造作に道路に線路がひいてあって、その上をひとや車が平気で通っている。メンテナンスなんてしていないような??市電のような感じ?さらに進むと、鉄道の駅があった。かわいい小さい蒸気機関車がたくさん車庫に入っていた。そこを通り過ぎ狭い道を登って行く。家がなくなって、植え込みが続いたと思ったら門衛さんがいる小さな門があった。そこを通りぬけ狭い道をさらに上ると、急に平らな所に出て、かわいい英国風の家が庭にいくつも並んでいた。ここがWindemareホテルだ。チェックインをかわいい建物の小さいカウンターで済ませると、私たちは暗い庭の一番奥の2階建ての建物に案内された。アシッシュさんが同じ棟部屋なので心強い。
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部屋に入ると暖炉が燃えていた。本当の石炭の暖炉。途中で消えるけれど部屋は暖かい、湯たんぽもあるのでよかったらどうぞとボーイさんが言うので何ともレトロな感じのかわいい湯たんぽを入れてもらった。
イギリスの支配していたころに作られた建物や調度品をそのままできるだけ変えないで使っている。お風呂場には映画で見る猫足のバスタブがあった。
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夕食のために食堂のある建物に行った。この地方の民族衣装を来たボーイさんがサーブしてくれた。
イギリス風のメニューとカレーとデザートが出た。
夜は結構冷え込んだが、本当に暖炉の火が白い灰になっても部屋は暖かく、湯たんぽのおかげでゆっくり眠れた。明日は4時起きでタイガーヒルに上って、再びカンチェンジュンガを見る予定。


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