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インドの結婚式4 [旅行]

11月29日
夜明けが日本より遅い。7時近くにならないと明るくならない。朝食はバナナとザクロと部屋にあった紅茶で済ませた。何度も地下鉄の駅までの道順を確認し、iPadのグーグルマップを写真に撮って接続が切れて見えなくなった時に備えた。地下鉄はきれいで快適、女性専用車両もあるというので、安心して乗れると思った。2時くらいまでに帰ってくれば、シャワーをして着物に着かえても余裕がある。ロディーガーデンまで、1時間ちょっとかかるから、9時過ぎに出れば食事をしてゆうゆう帰って来られるはずだ。ということで9時30分 ごろホテルを出た。一人での外出ということで、緊張していたらしくこんな写真になった。
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道順は順調だった。グーグルマップはありがたい。日曜日の学校通りなので人通りは少ないが、マンションが立ち並ぶ地区でもあるのでゆったりとした気分で歩けた。やがて地下鉄といっても地上2階駅が見えてきた。ここがDwarkaSector9。切符をどこで買おうかと迷っていると、いかにも怪しげな人に声をかけられた。それを振り払って、すぐに駅の改札口に向かい駅員さんに切符売り場を訪ねた。窓口で100ルピーのメトロカードを手に入れ再び改札口へ、空港のような男女に分かれたセキュリティチェックのゲートを通り2階のホームへ上った。

地下鉄は空いていたし、乗っている人たちも上品な感じだった。二駅目でオレンジラインに乗り換えた。これは空港を経てデリーに行く電車だ。行先表示がわかりやすくて迷うことはなかったので楽勝だと思っていたが、電車の行先表示がエアロシティとありニューデリーと書いてないので迷っていたら、ビジネスウーマン風の女性が、「何か問題でも」と聞いてくれた。ニューデリーの字が見えないのだがというとエアロシティの先だ」と教えるとさっと本を読み始めた。かっこいい。
ニューデリーについてイエローラインの乗り場を探していると様子が違ってきた。明らかに今までの電車と雰囲気が違う人たちがものすごい人数で改札口の前に並んでいた。わたしもバッグを前に抱えて列に並んでいると、「マダムはこっち」と言われた。女性のセキュリティーの列はとても短く「ラッキー!」と思ったが、ホームにも人があふれていて、最初の電車には乗れなかった。でも、よく見ると電車の中ほどは空いている。詰め合わせていないだけだ。そこで、2つ目の電車には決心して肩を押し込むようにして無理やり乗った。でも、この混雑は一区間だけで私が下りたJOR BAGHは空いていて降りた人は私だけ?

駅前にオートリキシャがいて、私の前も女性が乗っていったので、私も乗ってみることにした。ロディーガーデンのGateNO1と本に書いてあった通りに言ってみたが、今日はこのゲートは空いていなかった。反対側のgateNo5に着けてもらった。お金を払おうとすると、マーケットにも行くだろうから、ここで待っているという。
まあ、それも便利かなと、20分くらいで戻ると言って公園の中を歩いた。16世紀の墓、小さいタージマハールのようなもの、インドのいたるところにあるのだろう。ここはデートスポットだということで、ちょっと建物の裏手に回るとカップルの邪魔をしてしまうので、歩道だけをぐるりと一周して回った。池も綺麗で都会の中のほっとする場所、日比谷公園や新宿御苑みたいなところだ。
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20分くらいでgateNo5に戻るとオートリキシャのおじさんはちゃんと待っていた。マーケットに行ってほしいというと、連れて行ってくれたところは高架下の(実は高速道路の下)お店。実は新しいマーケット通りに行きたかったのだが、めんどうくさくなって中に入ってみた。日本語を話す人がすぐ近づいて来て「何がほしい」という。「パシュミナ?宝石?紅茶?・・・」わたしが、インドはもう3度目なので前にたくさん買ってしまったというと少し勧誘がゆるくなった。
ストールを2枚買った後ジャイプールの型染の布を見ていた時のこと1枚700ルピー5枚で3000ルピーだという。10枚買うとどうなるというと、7000ルピーのところを6000ルピーという。それじゃディスカウントになってないじゃないのというと笑いながら5000ルピーでおまけ一枚にしてくれた。でも、高い買い物だったかも。チャイをごちそうになったし、まあいいか。

買い物が済んでオートリキシャに乗ると。「次はどこ行く?ロータステンプルか?」などという。「いや、いや、駅だよ」というと「ニューデリー駅か」としゃあしゃあという。「JOR BAGH 。 午後は約束があるからもう帰るよ」というとJOR BAGHに停めてくれた。一応3回分の料金として300ルピーを払った。効率よく動けたからまあいいか。

帰りの電車もすぐに来たし、ニューデリーでは込み合ったが朝ほどではなかった。空港行きのオレンジラインに行くと人も少なく雰囲気も落ち着いているのでほっとした。しかし、オレンジラインを降りようとしてカードを改札口にタッチしても出られない。多分料金不足なので、チャージしようと思って近くの駅員さんにいうと、カードをチェックしに行った。帰ってくると「このカードは壊れていない、これでタッチして出ろ」と何やら布でくるまれたものを渡してくれた。確かにそれでタッチすると、ゲートが開いて出られた。それで、OKだという。不思議な気分のまま、次の地下鉄の改札口にふれるとやはり通れない。切符入り場で100ルピーチャージしてもらった。あの布包はなんだったのだろう。朝と逆に地下鉄を乗り継いでDwarkaSector9におりるとほっとした。これが女性専用車両の表示。インドでは女性に優しいと思ったら、痴漢などの被害を防ぐためとか。
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駅を降りるとファストフードショップがあったので、入ってみた。皆さん、外のテーブルで食事をしていたので、ウェイターさんにここで食事をしたいというと、そばの建物で注文しろという。中に入るとお菓子だけなのでおかしいと思って出てきて、あの人たちのようなものが食べたいとウェイターさんにまた行っているというと、門番のおじさんが何か問題でもと近寄ってきた。何のことはない中でお金を払ってレシートを持って注文するシステムだった。
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大きく膨らんだナン(プーリというのだと後でわかった)の定食を頼んでだら、ウェイターさんが代わりにお金を払って注文してきてくれた。その後でチャイも飲みたかったのでまた、ウェイターさんに頼んだ。消費税分くらいが足りなかった。後は持っているお金を細かくするしかない。1000ルピーを見せると困った顔をしている。
今度は、隣の席のカップルの女性が来て「何か困ったことでも」と聞いてきた。「お金が少し足りない、細かいお金がない。だからチャイの注文はキャンセルしてもいい」というと、「あなたはチャイが飲みたいのか、飲みたくないのか」と聞く。もちろん「飲みたい」というと、ボーイさんに何やら話している。結局両替してくれるというので1000ルピーを渡すとちゃんと100ルピー10枚が戻ってきた。
そこで、不足分を払おうとすると、隣の女性は「必要ない。そのままでいい。」という。ボーイさんも何も言わない。じゃ、あの両替は何だったんだろうと思いながらもブーリ定食とチャイをいただいて、女性とボーイさんにあいさつして店をでた。インドではあまり細かいことは言わないのだろうか。外国人でめんどくさいと思ったのだろうか。一度誰かに聞いてみたい。


ホテルについてシャワーを浴び、着物に着かえた。きちんと掃除してくれたということがわかるのはイアリングをベッドの隙間に落としてあきらめていたらきちんと拾ってサイドテーブルに載せてくれていたことだ。間もなくアシッシュさんから電話があって、「今友だちが迎えに行った」という。「また、バイクじゃないでしょうね」と確認すると、「もちろんです」と笑っていた。

間もなく「着いた」と電話があったので階下に降りていった。いつもニコニコ挨拶していたフロントの人がこっちを見て飛び上がって、それから飛び出して来て玄関のドアを開けてくれたので、こちらもびっくりした。着物効果はすごい。確かに日本の小さい街のビジネスホテルから、サリーを来た女性が出てきたらびっくりするよね。
お迎えは、初日に空港に迎えに来てくれるはずだったガイドさん、招待状も彼が持っていたのでやっと招待状を受け取れた。とても立派な招待状だ。車の中には彼の仕事仲間の日本語ガイドさんが2名乗っていた。アシッシュさんから、今日は一緒に行動するように頼まれたそうだ。心強い。
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今度の会場はホテル、もう一組のパーティもあるということで、入口から電飾で昼のように明るくて飾られていた。中に入るとまだ人は少ない。舞台付きの部屋とガーデンパーティの会場がある。ここで何百人というお客に自由に食べて飲んでもらうのだ。
会場を案内してくれた一人のガイドさんが「あれはカモです」というので行ってみると、カモ肉らしいものはない。よく聞くと「窯です」だった。ここで料理をして提供する。
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面白かったのはインドの花瓶と生け花?思わず写真に撮った。

食べ物は色々とあるし飲み物コーナーもある。しかし、ガイドさんたちは外に買い物に行く相談をしている。「私にも飲み物はビールがいいか」などと聞いてくる。実はこのパーティ会場はベジタリアンの料理でアルコールも禁止なのだそうだ。アシシュさんたちの一族はベジタリアンでアルコール禁止なのでパーティ会場にもアルコールがない。多分肉も。夫が一緒だったら帰ってしまうだろう。でも、ガイドさんたちは慣れたもので会場の外でお酒を飲んでからまた戻ってくるのだという。わたしもお付き合いして会場から出て、車の中で皆とビールを飲んで、また会場に戻った。

家族や親戚の人たちもやってきた。みなさん、着物を喜んでくれた。しばらく、昨夜顔なじみになった家族親族の集まっていたテーブルにすわった。大学生の男の子が飲み物やおつまみを持ってきてくれた。他の親戚の人を紹介してくれたり、写真をとったりなんだか忙しかった。
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そのうちに、室内会場の片隅に備え付けられているきらきら電気が光るダンススペースに案内されて、皆さんが思い思いに踊るのを見た。せっかくだから少し踊りましょうというお姉さんに引っ張られてスペースに入った。もちろん踊れないのでお姉さんが引っ張るままに体を動かしていたら、これはダメだと思ったのだろう。間もなく解放された。
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そのあと突然日本語で若い女性から話しかけられた、彼女もガイドで、私の傍にいるようにアシッシュさんから言われたのだそうだ。彼女がまた会場を案内してくれて、先ほどのガイド仲間のテーブルで彼らのおすすめのおつまみを食べた。どれもおいしいが不思議な味がした。このあと、本当の料理が出ると言われたが、もうすでにお腹はいっぱいだった。まもなく、親戚の小学生の男の子が「アシッシュさんが来るよ」と教えに来てくれたので、カメラをもって入口の方へ行った。やはり、踊りを先頭に昨日とは違った服を着た二人がゆっくり入ってきた。ときどき止まっては写真を撮ったり周りの人が交代で踊る。今日もドローンが大確約をしていた。彼らが室内の舞台へあがって行くまでついて行って撮影していた。

舞台の上で二人だけの撮影会が終わると今度は親戚や一般の人が二人と一緒に写真をとり始めた。お祝いを渡して写真を撮っているみたいだった。私も並んでいると呼ばれて一緒に写真を撮った。

撮影会が終わると今度はダンススペースに移ってみんなでダンスだ。自分は踊れないと言っていたアシッシュさんも頑張って結構上手に踊っていた。花嫁は何故踊らないのと聞くと衣装が重くて自由が利かないのだとか。彼女は踊りが上手だそうなので見たかったなー。
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ダンスの様子もビデオで撮影している。こういう人がお祝いに来てましたという記録なのかアシッシュさんに呼ばれて花嫁と三人で手をつないで踊りのまねごとをした。最後までいてくださいねと言われていたので、親族たちが帰った後も残って見ていた。ダンスが終わった後で日本語ガイドさんがホテルまで送りますというので引き上げた。帰ったのは12時近かっただろうか。



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